キーポイント
- Touzi CapitalとCEOのEng Taingは、未登録の暗号マイニング証券募集を通じて1,200人以上の投資家を欺き、約9,500万ドルを調達する一方、さまざまな事業で資金を不正流用し、混同したとされる。
- 被告らは、リスクの高い暗号マイニング投資をマネー・マーケット口座に代わる安定した投資先として紹介することで投資家を欺き、投資が失敗し始めても投資家の勧誘を続けたと報じられている。
暗号マイニング事業で大規模な詐欺スキームが発覚
米証券取引委員会(SEC)は、全国の投資家から1億ドル以上を集めた詐欺スキームを指揮したとして、Touzi Capital, LLCとその経営メンバーであるEng Taingを告訴した。カリフォルニア州南部地区連邦地方裁判所に提起されたこの民事訴訟は、2021年から2023年初めにかけて、被告らが暗号資産マイニング・ファンドに関連する未登録の証券募集を行い、投資の性質と安定性について1000人以上の投資家を欺いたとしている。
資金の不正流用と虚偽表示
SECの訴状によると、TaingとTouzi Capitalは暗号マイニング事業のために約9500万ドルを調達したが、Taingの個人的な使用を含む不正な目的のために投資家の資金を流用したとされている。同社はまた、債務再生事業のためにさらに2,300万ドルを調達したが、これも同様に、暗号マイニング事業やその他の無関係な事業と資金が混同され、不適切に管理された。
規制当局の対応と法的措置
SECの告発には、1933年証券法および1934年証券取引法の両方に対する違反が含まれ、特に登録および詐欺防止条項を標的としている。SECは、両被告に対する終局的差止命令、罰金および民事罰などの重大な救済措置を求めている。さらに、SECはテング被告に対し、上場企業の指導的地位に就くことができないよう、役員および取締役の資格停止を求めている。
本件は、暗号通貨マイニング分野における重要な強制措置であり、デジタル資産分野における詐欺的スキームから投資家を保護することにSECが引き続き注力していることを強調するものである。調査はSECの執行チームによって行われ、ピーター・デル・グレコが調査を指揮し、ジャスミン・M・スターが訴訟活動を指揮した。