概要

MicroStrategy、ビットコイン保有拡大に向けて17.5億ドルの転換社債発行を計画

キーポイント

  • MicroStrategy、2029年満期ゼロ金利転換社債型新株予約権付社債で17億5,000万ドルを調達する計画を発表。
  • 同社は、手取金をさらなるビットコインの取得に充てる意向を明示しており、世界最大の企業ビットコイン保有者としての地位をさらに強固なものにしている。

 

新規債券募集の詳細

ビジネスインテリジェンス企業からビットコイン大企業に転身したMicroStrategyは、適格機関投資家を対象に17億5000万ドルの転換社債を発行する予定であることを発表した。2029年12月に満期を迎えるこのゼロ金利債券は、現金、MicroStrategyのクラスA普通株式、またはその両方の組み合わせに、同社の裁量で転換することができる。最初の購入者は、3日間のオプションで2億5,000万ドルの追加購入が可能となる。

 

ビットコイン獲得戦略

市場への明確なシグナルとして、MicroStrategyは、調達資金の主な用途は追加のビットコインの取得であると述べている。この動きは、世界初で最大のビットコイン財務会社としての同社の確立された戦略に沿ったものであり、同社は負債や資本を含む様々な資金調達方法を用いて、主要な財務準備資産としてビットコインを計画的に蓄積している。

 

戦略的なタイミングと条件

今回の発表は、暗号通貨市場が大きく動くなかでのタイミングとなった。この債券は、定期的な利払いがなく、特定の条件下で2029年6月1日より前に転換が可能となるオプションなど、ユニークな条件を提供しています。保有者は2028年6月1日にMicroStrategyに対して現金での買い戻しを要求する権利を有し、満期前の出口戦略の可能性を提供します。

この動きはMicroStrategyにとって、ビットコイン買収を目的としたこれまでで最大規模の資金調達であり、市場のボラティリティにもかかわらず、ビットコインに特化したトレジャリー戦略に対する同社の継続的な自信を示すものです。同社は、2024年11月19日に予定されているビデオウェビナーで、特に適格機関投資家を対象とした募集の詳細について説明する予定です。

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