キーポイント
- 米国のスポット・ビットコインETFは月曜日、2億3,519万ドルの純流入を報告し、2日連続のプラスとなった。
- フィデリティのFBTCは1億368万ドルの資金流入でリードし、ブラックロックのIBITは純資産額で最大のスポットビットコインETFで、9788万ドルの資金流入があった。
ビットコインETFの好調が続く
米国のビットコイン上場投資信託(ETF)市場は、2024年10月7日(月)にも大幅な伸びを見せた。純流入額は2億3,519万ドルに達し、プラストレンドは2日連続となった。このパフォーマンスは、ビットコインをベースとした金融商品に対する投資家の関心の高まりを裏付けている。
フィデリティのFBTCは、12本のETFの中で最大の資金流入を記録し、トップランナーに躍り出た。同ファンドは1億368万ドルの資金を集め、投資家への強いアピールを示した。僅差で続いたのはブラックロックのIBITで、純資産額では現在の市場リーダーである。IBITは9,788万ドルの純資金流入を記録し、前週金曜日にゼロフローを報告した後、力強く立ち直った。
ETFの多様なパフォーマンス
上位のETFが資金流入の主役となった一方で、他のETFもプラストレンドに貢献した:
- ビットワイズのBITB:1,309万ドルの純流入
- アークと21シェアーズのARKB:1,263万ドルの資金流入
- VanEckのHODL:537万ドルの資金流入
- インベスコのBTCO:253万ドルの資金流入
特筆すべきは、GrayscaleのGBTCで、他の6つのETFとともに、2番目に大きいスポットビットコインETFは、月曜日にゼロフローを報告した。このような多様なパフォーマンスは、ビットコインETFの分野における様々な投資家の嗜好と市場ダイナミクスを浮き彫りにしている。
市場活動と取引量
ETF12銘柄の総取引高は月曜日に12億2,000万ドルに達し、金曜日の11億9,000万ドル、木曜日の11億3,000万ドルからわずかに増加した。この取引量の増加は、全体的な資金流入の傾向と一致しており、市場の関心と活動が持続していることを示している。
イーサリアムETFが対照的なパフォーマンスを示す
ビットコインETF市場とは対照的に、米国のスポット・イーサリアムETFは月曜日にゼロフローを記録した。これは金曜日に739万ドルの純流入、木曜日に320万ドルの純流出があった後であり、イーサリアムETF市場のボラティリティの高さを浮き彫りにしている。
イーサリアムETF9銘柄の総取引高は、金曜日の1億4,801万ドルから月曜日には1億1,843万ドルに減少した。この取引量の減少は、イーサリアムETFセクターにおける投資家の活動が一時的に小康状態にあることを示唆している。
暗号通貨ETF市場が進化を続ける中、こうした資金流入や取引量の変動は、投資家のセンチメントや市場動向に関する貴重な洞察を提供する。特にフィデリティやブラックロックのような大手金融機関が提供するビットコインETFの好調なパフォーマンスは、暗号通貨ベースの投資商品が主流に受け入れられつつあることを示している。