概要

米国スポット・ビットコインETFに6月上旬以来最大の純流入、イーサETFもプラス

キーポイント

  • 米国のスポット型ビットコインETFは、2024年10月14日(月)に5億5580万ドルの純流入を記録し、6月4日以来最大の流入額を記録した。
  • フィデリティのFBTCは2億3,925万ドルの資金流入でビットコインETFを牽引し、スポット・エーテルETFは小規模ながら1,707万ドルの資金流入となった。

 

ビットコインETFの記録更新の日

 

SoSoValueによると、米国のスポットビットコイン上場投資信託(ETF)は2024年10月14日(月)、6月上旬以来最大の純流入を記録した。純流入総額は5億5,580万ドルに達し、12本のスポットビットコインETFのうち10本がプラスのフローを報告した。

フィデリティのFBTCは2億3,925万ドルの純流入を集め、トップランナーに浮上した。BitwiseのBITBは1億ドルで2位を確保し、BlackRockのIBITは純資産額で最大のスポットビットコインETFで、7950万ドルの純流入を記録した。Ark & 21SharesのARKBとGrayscaleのGBTCも好調で、それぞれ7,000万ドル近くと3,700万ドル以上の資金が流入した。

関心の高さは、取引量が12本のスポットビットコインファンド全体で26.1億ドルに達し、8月23日以来の高水準となったことからも明らかである。ブラックロックのIBITファンドが取引量を独占し、このうち16.7億ドルを占めた。

2024年1月の発売以来、これらのスポット・ビットコインETFは合計193億6000万ドルの純流入を積み上げており、規制された暗号通貨投資ビークルに対する意欲の高まりを裏付けている。

 

ETFがポジティブな勢いを示す

ビットコインETFがスポットライトを浴びる一方で、スポット・エーテルETFもまた、心強い数字を報告した。エーテルETFの純流入額は月曜日に1,707万ドルとなり、月間で最も大幅なプラスとなった。

ブラックロックのIBITが1,431万ドルの資金流入でエーテルETFをリードし、フィデリティのFETHが131万ドルで続いた。InvescoのQETHと21SharesのCETHも資金流入を記録し、米国のスポット・エーテルETFの総取引高は2億1,040万ドルとなった。

このポジティブな日にもかかわらず、スポット・エーテルETFはそのローンチ以来、累積5億4,182万ドルの純流出を経験しており、ビットコインETFに比べ、市場の受け入れがより困難であることを示していることは注目に値する。

 

市場への影響と将来展望

ビットコインETFとエーテルETFへの大幅な資金流入は、伝統的な金融商品を通じた暗号通貨投資への関心が再び高まっていることを示している。この傾向は、より多くの機関投資家を引き付け、暗号通貨を資産クラスとしてさらに合法化する可能性がある。

市場が進化を続ける中、こうした資金流入が投資家心理の持続的な変化なのか、それとも一時的な高騰なのかを注視することは極めて重要である。今後数カ月間のこれらのETFのパフォーマンスは、主流金融における暗号通貨の広範な採用について貴重な洞察を提供する可能性がある。

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