概要

日本の暗号取引所DMM Bitcoin、3億ドルのハッキングを受けて閉鎖へ SBIへの資産譲渡を計画

キーポイント

  • DMM Bitcoinは2023年5月に日本最大級の暗号侵害に見舞われ、サーバー侵害と秘密鍵のハッキングによって4500ビットコイン(約3億~3億2000万円)以上を失った。
  • について 交換 は、すべての顧客資産・口座をSBIグループの子会社であるSBI VCトレードに移管することで合意し、2025年3月までに移管を完了する予定。

 

ハックの影響と初期対応

2023年5月、DMM Bitcoinは、攻撃者が同社のサーバーに侵入し、秘密鍵にアクセスした結果、1つのウォレットから4,500ビットコイン以上が不正送金されるという壊滅的なセキュリティ侵害に見舞われた。この事件は、2018年に発生した5億3000万ドルのコインチェック流出事件に次ぐ、日本で2番目に大きな暗号取引所のハッキング事件となった。この攻撃を受けて、DMM Bitcoinは直ちに出金、新規口座登録、取引活動を停止し、一方でDMMグループ各社のサポートを通じて顧客の入金が「完全に保証」されることを保証した。

 

譲渡契約の詳細

同取引所は月曜日、日本の金融大手SBIグループの暗号通貨部門であるSBI VC Tradeと、すべての顧客口座と保管資産を譲渡することで基本合意に達したと発表した。合意によると、SBI VC TradeはDMM Bitcoinの口座から日本円と暗号資産の両方の預金を引き継ぐ。ただし、この移管にはレバレッジ取引のオープンポジションは含まれず、移行を進める前に決済する必要がある。

 

事業縮小と関連する動き

DMM Bitcoinの閉鎖は、日本の電子商取引コングロマリットであるDMMグループの所有下で2018年1月に立ち上げられた同社にとって重要な転換を意味する。同取引所の苦境は5月のハッキングにとどまらず、最近のビジネス上の決定にも表れている。同社は11月、親会社のゲームやアニメを紹介するWeb3ゲーム・コンテンツプラットフォーム「Seamoon Protocol」を廃止した。同社はまた、プラットフォームProgmatと安定コイン・プロジェクトに取り組んでいたが、ビジネス環境における課題を理由に断念した。

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