キーポイント
- CoinSharesのデータによると、2024年10月は、主要暗号ファンドの運用資産総額の12%に相当する33.6億ドルの資金流入があり、暗号投資にとって過去4番目に大きな月となった。
- 米国のスポット型ビットコインETFがフローを席巻し、ブラックロックのIBITが米国籍商品の週間資金流入額9億600万ドルを牽引した。
過去最高の月間業績
コインシェアーズの最新レポートによると、デジタル資産投資商品は10月も好調を維持し、先週は全世界で9億100万ドルの追加純流入を集めた。この急増により、今月の総流入額は33億6000万ドルに達し、10月は暗号投資の記録上4番目に大きな月となった。2024年の年間累計流入額は270億ドルに達し、2021年に記録した105億ドルの3倍近くに達している。
ビットコインの優位性と地域差
CoinSharesのデータによると、ビットコインベースのファンドが圧倒的に多く、週間の資金流入総額のうち9億2,000万ドルを占めた。米国のスポット型ビットコインETFは特に好調で、週間純流入額は9億9760万ドルだった。しかし、スウェーデン、カナダ、ブラジル、香港を拠点とするファンドは、合計で2,910万ドルの純流出となった。
代替資産と市場ダイナミクス
ビットコインが見出しを飾った一方で、CoinSharesのレポートによると、他の暗号資産はまちまちのパフォーマンスであった。ブロックチェーン株式とソラナ商品はプラスの勢いを示し、それぞれ1,220万ドルと1,080万ドルの資金流入を確保した。しかし、イーサリアムベースのファンドは逆風に直面し、ETH/BTCレシオが2021年4月以来の低水準に低下したため、3470万ドルの週間純流出額を記録した。ビットコインのショートポジションも130万ドルの小幅な資金流出となり、市場の強気なセンチメントが広がっていることを示した。